合格したからといって安心はできない

看護師国家試験に合格したからといって安心はできません。看護師は看護師資格を取得すれば終わりというわけではなく、実務が始まって初めてスタートラインに立つと言えます。ですから、看護師新人時代は特に仕事と両立して勉強することが必要となってきます。新人看護師の大きな悩みとして、「知識不足」「人間関係」「根拠を求められる」の3つが挙げられます。

看護師は配属部署にもよりますが、疾患から必要な処置方法やカルテの見方、患者とのコミュニケーションと取り方など、豊富な知識が必要です。内服薬ひとつをとっても種類が多く、覚えるのも一苦労ですよね。経験が浅いとわからないことも多く、知識不足に悩む看護師は多いでしょう。このような場合は、先輩から言われたことなど覚えるべきことはすぐメモをする、わからなかったことはその日のうちに調べる、毎日1時間など勉強する時間を決めて取り組むなどの勉強法が有効です。幅広く勉強するのではなく、勤務している科や受け持っている患者の疾患などに絞って勉強するなど、勉強するポイントを押さえましょう。

また、新人時代は様々な先輩看護師から同じような質問され、さらにその答えの根拠を求められることがよくあります。その場合は、先輩から教わった根拠を引用することで、どの先輩にも対応できるようになります。看護師は業務をスムーズに行うためにも看護師同士や医師との円滑なコミュニケーションが必要となってきます。新人は先輩看護師たちにすぐ溶け込むことができず悩むことも多いです。中には怖くて話しかけずらい先輩もいますが、そのような場合は質問しやすい先輩を見つけたり、同じ立場である同期との関係性を良くしておくことで悩みや知識を共有することができます。